2022年1月18日 今年は木桶を買おう

去年のオークションの木桶

毎年1月に小豆島のヤマロク醤油さんで行われる木桶サミットの時に木桶のオークションが行われるので、今年はうちも木桶を購入させてもらいたいなぁと思っています。木桶にはずいぶん前から興味を持っていて、長所も短所も調べていましたが、やはり自分が作りたい綺麗な醤油を作れる自信がなく、以前にご縁をいただき古い木桶を譲ってもらったのですがその桶で醤油を造るには至らずにいました。

しかし昨年、木桶サミットに参加すると、「木桶職人復活プロジェクト」で制作した比較的綺麗な木桶が中古として販売されるようになっていることがわかりました。木桶職人を育てるためには練習で木桶を作くる経験をたくさん積まないといけないので、新しい木桶を制作してはヤマロク醤油さんで醤油を仕込み、作ってばかりでは木桶の設置場所がなくなるので、その木桶をオークションで販売するという流れです。小豆島で木桶を作る技術が上がってきたので、オークションに出す木桶の数も限りがあるそうですが、今年2022年は例年より多く、9つの木桶がオークションに出品されるとのこと。

ここに集まる方々は醤油や木桶のことに限らず、とても意識が高いので、お話しさせてもらうとすごく勉強になります。ヤマロク醤油山本さんやスタッフさん、職人醤油の万太郎さん、棟梁の直人さん、木桶職人の方々や毎年集まる木桶作りの仲間たち、ラーメン屋さんや食のプロの方々。そして全国から参加する醤油屋さんや酒屋さんなどの醸造関係者さん、大工さん、食や健康関連の関係、メディア関係、様々な方々が集まります。木桶サミットの魔法なのか、ここに来るみなさんは楽しそうに過ごしてらっしゃいます。私も去年の木桶サミットでとても楽しくて、福岡ではなかなか聞けない本気の醤油屋さんたちの話なんかもたくさん聞けて、とてと良い刺激を受けました。

木桶で仕込んでみたい。

実は、2022年としが明け、木桶サミットが迫ってきてなお、「木桶を使って仕込みをするのか。美味しい醤油を自分は木桶で造れるのか。」迷っていました。迷っている間に、木桶サミットも仕込みの日程も、あまりに差し迫り、半ば「あきらめた方が良いのかな」と思いながら眠りにつくと、ある夢を見て確信しました。「今年は木桶で仕込みたい。ヤマロクさんで木桶が買いたい。」

この気持ちに素直に従って、今年は木桶を最低1つは買うつもりで、トラックで小豆島まで行きたいと思います。できれば、ぎりぎりトラックに乗る2個ほしいなぁと思っています。ワクワクとドキドキが入り混じりますが、無事に帰って来れることを祈りつつ、小豆島へ旅立ちます!

写真は去年のオークションの木桶

去年のオークションの木桶