山のうなぎの蒲焼き丼

恥ずかしながら先日初めて北九州・小倉の鰻屋さんに、鰻を食べに行きました。

市販の鰻しか食べたことが無いようでは、鰻のタレがどうだとか語れないので勉強のためだという口実です。これまで鰻が好きではなかったのに、今まで食べていたのは鰻ではなかったのだと思うほどの違いでした。タレも美味しかったです。

鰻は絶滅危惧種なので、食べるときはプロが調理した本当に美味しいものだけを食べるようにした方がいいと思ってしまいました。

とはいえ、普段は食べませんから、今回こんなものを作ってみました。

 

精進料理によく使われる、とろろを使ったモドキ料理と言われるものです。

長いもをすってトロロにしたものに片栗粉を混ぜ、多めの菜種油を引いたフライパンにホットケーキのように流して焼きあげて作ります。

今回は100グラムの長芋に、こんもりで大さじ1の片栗粉を混ぜましたが、芋の水分量や好みによって片栗の量は調節してください。

片面に海苔を貼って裏返してさらに焼き、カリッフワにさせます。一旦フライパンから取り出して、同じフライパンでタレを作っていきます。

鰻屋さんの継ぎ足しのタレのようには奥深いものはできませんが、醤油・みりん・酒を油分の残ったフライパンで煮詰めていくことでコクを出していきます。煮詰めていくことでタレは思ったより少ない出来上がりになりますので、たっぷり目で作り始めてくだいね。

精進では無くなりますが、魚醤(ナンプラー)をお持ちの方は隠し味に加えるとさらにそれっぽくなります。

タレがトロッとしてきたら、トロロの焼いたのをフライパンに戻し、タレをしっかり絡めたら、ご飯にのせて山椒をかけて完成です。

 

山芋+片栗粉だけで簡単な上に十分美味しいですが、生地にお豆腐を擦って混ぜこむと、ふわっとして植物性タンパク質も取れてさらに良いです。

山芋は山薬と言って漢方の原料にもなるほど滋養のつく食材で消化にも良く、鰻に負けない体力回復食。

ぜひ作ってみてくださいね♩