カレーパウダーで簡単にコクのあるベジカレーを作る秘訣は、発酵にあった!

年末年始。忙しい時には、ヘルシー仕様のカレーはいかがでしょうか?
固形のカレーの素を使わない、グルテンフリー、オイルもほぼ無し、菌活もできるベジ仕様。
我が家の食卓では、お肉が上がることが基本的にありません。お肉なしでカレーを作るとなると最大限に野菜とスパイスの力を引き出さなくてはいけません。
(ここまで読んで「肉なしのレシピは必要が無い」と思われた方も、肉なしでコクが出るのなら、なおさら美味しいに違いないので、良かったらお付き合いください(^_^))
インドはベジタリアン人口が多いのですが、日本のような「ダシの文化」が基本的にないので、塩とスパイスを使って本当に上手に野菜や豆を調理します。(アジア圏は化学調味料がよく使われているので、伝統的な作り方をしていない場合はこの限りではありませんが)
しかし日本人の自分が、いざ自分でやってみようと思っても、塩味は濃いのにコクがないような仕上がりになってしまったりして、なかなか難しいものです。重ね煮をして、ゆっくりコトコトする方法もあります。しかし、あっという間にコクが出て欲しいとき。ありませんか?
そんな時、とっても簡単にコクを出す方法があります。日本にはダシの文化の他に「発酵」があります😋
塩麹や醤油もろみ、醤油の搾りかすをたっぷり使うことがポイントです。発酵食品は既に時間をかけて、食材から旨味を引き出した状態になっているので調理するときに使うと、短時間で旨味を出したい時にとても重宝するのです。しかも体に優しい発酵食品を取れて嬉しいこと尽くしです。
そして、お勧めしたいのが醤油もろみと醤油搾りかす。秘密はこの色!
カレーを作るときに、飴色の炒め玉ねぎを作るのは定番だと思いますが、なぜ飴色にするのか知っていますか?
実は、炒めることによって「メイラード反応」を起こすためなんです。「メイラード反応」が起きると、食材はどうなるのかというと、、、茶色になって、香ばしい良い香りがして、美味しくなります♩
そう!醤油もメイラード反応をゆっくり起こしているから、茶色になって、香ばしい良い香りがして、美味しくなっているのです!
醤油をカレーに入れる人が時々いらっしゃいますが、理にかなっているんですね。そして、醤油よりも実濃ゆい、もろみや搾り粕を使うと、より旨さが出るのに醤油らしさが出しゃばり過ぎないような、カレーには適した仕上がりになる気がしています。
以下の作り方で使う鍋は、圧力鍋がオススメですが、無い場合は焦げにくい、鍋底が厚めの鍋をお勧めします。
入れる野菜は、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなど煮崩れてとろみ、甘みが出るものを使うと、小麦粉不使用・砂糖不使用でも満足感のあるカレーになります。
まず鍋に油を引いて加熱し、(あればクミンやマスタードシードなどお好みのホールスパイス、続いて)ニンニク・生姜・玉ねぎを炒めます。
香りがしっかり立ってきたら、他の野菜を加え、中火で鍋底から焦がさないように混ぜます。(高圧調理のできる圧力鍋の場合は、ここで乾燥のままの豆を入れても大丈夫です)
塩、醤油もろみ、塩麹などの塩気を加え、パウダーのカレー用スパイスなど加えながら、さらに炒めて野菜から旨味を引き出していきます。
野菜の表面に火が通り、スパイスが馴染んできたら、水を入れて煮込んでいきます。
圧力鍋の場合は強火で、圧がかかったら弱火にして7分から20分ほど(鍋の性能によります)。具材が少々煮崩れてもOK。これがカレーのとろみと味になります。
味見をして、味を整えたら完成です。(このタイミングで醤油搾りかすをたす)ここで、もっととろみが欲しい時は、米粉を水に溶いて追加するとグルテンフリーで作れて、小麦粉よりもダマになりにくく、簡単にとろみを出すことができます。
・・・完成の写真を撮り忘れました(^◇^;)美味しかったです!